2011年5月16日月曜日

統合失調症とは

久しぶりの更新になります。

一旦障害年金のことは、置いておいて統合失調症についてしばらく書きたいと思います。

まず、統合失調症とは・・・ということで、統合失調症の定義についてです。

大抵の病気には、定義がありますよね。
インフルエンザでしたら、ウィルスがいることが原因となりますし、がんでは、がん細胞が見られるなどです。

しかし、統合失調症は脳の機能・構造に様々な異常が認められますが、測定出来るようなものはありません。
そのため、しっかりとして定義づけが今なお議論されているのが現状です。



そのため、アメリカではDSM-Ⅳ(精神障害の診断・統計マニュアル第4版)にて、統合失調症の診断を行っています。

その診断基準とは、


1. 病気の症状が少なくとも6ヶ月間認められる。
2. 仕事の能力・社会的な役割、身だしなみについて、以前より機能が低下している。
3. 器質性精神障害や知的障害による症状と考えられない。
4. 躁うつ病を示す症状は見られない。
5. 下記、a,b,cの内、一つがなくてはならない。
a. 以下のうち、2個が少なくとも1ヶ月間よく見られる。
・妄想
・陰性症状
・まとまりのない会話
・幻覚
・ひどくまとまりのない行動、または緊張病性の行動
b. 当人が属する文化集団にとって、思いもよらない奇抜な妄想。例・・自分の考えが頭から抜き取られ、ラジオと通して広まっていると信じる。
c. 行動を絶えずあれこれ批評する幻聴。または、二人かそれ以上の人の声が会話している幻聴が見られる。

上記、診断基準は、統合失調症の定義を知りたいと考えられている家族の助けになるかと思います!

上記、基準を満たしていない場合には、統合失調症と公式に診断されることはありません。

ただ、初期状態では、患者さんが症状を隠し通すこともありますので、診断が難しいこともあります。
症状が明確になるまではっきりと診断が出来ないというだけで、怪しい挙動がある場合には周囲の注意が必要ですね。

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