2011年8月21日日曜日

統合失調症の急性期について

統合失調症には、幻覚を見るなどの症状があり、発病初期のこの時期を急性期と言っています。

この時期に患者さんは、どのような状態にあるのか。
いくつかの仮説があります。


仮説①ドーパミン仮説
ドーパミンにより働く神経が活発すぎると、神経が張り詰め、思った行動がどれない状態になります。
過覚醒の状態ですね。
こうなると、集中力や注意力は失われ論理的な行動は取れなくなってしまいます。


仮説②フィルター障害仮説
私たちは、騒がしい店内にいても話している相手の話を集中することで聞くことが出来ます。
その他の雑音は、フィルターがカットしてくれるため気にならないのですね。
読書に集中していると、周囲の人の動きが気にならないのもこの働きのためです。
統合失調症の急性期の方は、このフィルターに破れ目が出来ているというのがこの仮説です。
こうなると、周りの情報がどんどん入ってくるため、他人の表情や言葉に敏感になり、疑り深くなります。
入ってくる情報量が多すぎるため、整理が出来ず頭も混乱してしまいます。


急性期の方で、布団のなかでじっとしている方は、多大な情報をシャットアウトしようとしているのでしょうね。

0 件のコメント: